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個人向け国債とは

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個人向け国債とは、国債の中でも、特に「個人」を対象にした国債をいいます。

個人向け国債といっても、国債の一種ですので、「個人向け国債を購入する」=「国に対してお金を貸す」ことを意味します。

国が倒産することは、通常は考えられませんので、満期まで保有すれば、元本割れの心配はありません。


従来の国債は、取引単位が大きく、個人には手がだしづらかったのですが、個人向け国債では投資単位が1万円から、と低額になっています。

そのため、個人でも、手軽に国債を購入することが可能です。


個人向け国債というと、変動金利の国債(10年満期)が大きく取り上げられています。これは、将来金利が上がった場合には、それに連動して、受取金利が上がる、という性質があります。

現在、金利は上昇傾向にあるため、これは大きなメリットになります。


ところで、意外と知られていないかもしれませんが、個人向け国債は、変動金利タイプだけではなく、固定金利タイプ(5年満期)も販売されています。


さて、個人向け国債を国債と比べると、実はデメリットもあります。

それは、金利が安いという点です。


小口取引ができる分、金利を安くされている、といったところでしょうか。

また、変動金利国債については、特に当初金利が安く設定されています。変動金利で金利を支払う見返りとして金利を安く抑えられているのです(10年変動タイプでは、10年固定金利国債-0.80%の水準で当初金利が定められますので、相当に低い水準になります)。

変動金利国債を買えば有利、というイメージがあるかもしれませんが、実は、そうでもない、と私は思っています。


また、中途解約した場合には、直前数回分の金利分が徴収されます。

中途解約した場合には、大きく元本割れをするおそれはないのですが、想定していたほど金利を得られなかった、という可能性も充分ありますので、ご注意ください。

やはり、個人向け国債といえども、すぐに換金する可能性があるお金は、国債購入には充てないほうが無難です。

国債の評価
項目 レーティング 説明
安定性 ★★★★☆ 満期まで保有すれば元本割れの心配なし(中途売却の場合には元本割れの可能性あり)
収益性 ★☆ 普通の国債に比べると、見劣りします。
流動性 ★★★ 1年から2年たてばいつでも解約可能です。

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