社債とは、「会社が発行する債券」=「会社の借金」を意味します。
つまり、あなたが、直接、社債発行会社に大してお金を貸すことを意味します。
社債は、国債と似ており、通常の場合には、一定の期間が経過すると現金が戻ってきます。
この特徴だけに着目してみれば、社債の性質は、定期預金とほとんど変わらない、ということがわかります。
また、社債の利回りも、国債と比較するとある程度上積みされているのが普通です(当然定期預金よりも高いことが多いです)。
なぜ、国債よりも利回りが高くなるのか、というと、私たちが会社の信用リスクを負うことになるからです。
上から3行目で「通常の場合には、一定の期間が経過すると現金が戻ってくる」と書きましたが、この「通常の場合」=「会社が順調に存続している場合」を指します。この場合には、社債金額の全額が返還されてきます。
ところが、会社が倒産した場合には、必ずしも全額が返還されてくるとは限らないのです。
もっとも、社債の場合、株式とは違い、投資額の一定割合は戻ってくることが多いのですが、それでも大幅に減額されて返還される可能性もないとはいえません。
このように、社債が国債よりも利回りが高くなる原因は、会社が倒産するリスクを負うことになるからなのです。
社債利息の上積み幅(スプレッドと呼ばれます)は、会社の信用力により大きく変わってきます。
今回は、社債を低リスクとして分類していますが、実際には、買う銘柄によってはリスクが高いものもありますのでご注意ください。
社債のリスク要因としてもう一点挙げられるのは、容易に購入・売却できないという点があります。
社債には、株式のような大規模な取引市場がないため、基本的には、証券会社に大して直接売買をする形となります。
そのため、購入・売却できる銘柄が少なくなる結果となります。
また、売却できたとしても、その売却価格は変動しますので、購入時の金額が帰ってこない可能性もあるのです。
項目 | レーティング | 説明 |
---|---|---|
安定性 | ★★★★ | 会社が順調であれば、満期時には全額償還される(中途売却の場合又は会社が倒産した場合には元本割れの可能性あり) |
収益性 | ★★ | そこそこの利率が得られます。 |
流動性 | ★★ | 社債は、すぐに現金化できない場合もあるかもしれません。 |