地方債とは、「地方自治体が発行する債券」=「地方自治体の借金」を意味します。
つまり、あなたが、直接、地方自治体に対してお金を貸すことを意味します。
地方債は、国債と似ており、通常の場合には、一定の期間が経過すると現金が戻ってきます。
この特徴だけに着目してみれば、地方債の性質は、定期預金とほとんど変わらない、ということがわかります。
また、地方債の利回りも、国債と比較するとある程度上積みされているのが普通です(当然定期預金よりも高いことが多いです)。
なぜ、国債よりも利回りが高くなるのか、というと、私たちが地方自治体の信用リスクを負うことになるからです。
今まで、地方自治体が借金を返済不能に陥ったことはありません。というのは、今までは、国が地方自治体の後ろ盾として、そのような自体に陥らないように、地方交付税等を使って、支援をしていたからです。
しかし、これからは三位一体改革により、地方自治体も独自に自身の財源を確保しなければいけなくなってきます。すると、地方自治体の債務不履行というのも絵空事ではなくなってきます。
どの地方自治体の地方債を購入するかは慎重に検討することが必要です。
なお、地方債は、簡単に購入・売却できない場合があります。
地方債は、大規模な取引市場がないため、基本的には、証券会社に大して直接売買をする形となります。また、最近は、地元の住民だけが購入できる債券というのも販売されています。
いずれにしても、購入・売却する手段は限られてきますので、リスクは小さいとはいえ、余裕資金で運用することが必要です。
また、売却できたとしても、その売却価格は変動しますので、購入時の金額が帰ってこない可能性もあるので、ご注意ください。
項目 | レーティング | 説明 |
---|---|---|
安定性 | ★★★★☆ | 基本的には、全額償還されるが、中途売却又は地方自治体が破産した場合には元本割れの可能性あり |
収益性 | ★★ | 国債よりは多少利率はいいですが、それほど高くはありません。 |
流動性 | ★★ | 地方債は、すぐに現金化できない場合もあるかもしれません。 |