ワラントとは、株式を購入することができる権利のことをいいます。
例としては、ある会社の株式を2,000円で購入する権利(ワラント)を20円で購入する、といった例が挙げられます。
このような場合に、この株式が2,500円まで上昇した場合
- 株式を2,000円で購入する(ワラントの権利を行使する)
- その株式を市場で2,500円で売却する。
という取引を行うことにより、500円の利益を得ることができます。
当初の投資額は20円ですから、差し引きで500円-20円=480円の利益を得ることができます。
一方で、その会社の株価が1,500円に下がってしまった場合、ワラントの権利を行使する必要はありませんから、損失額はワラントを購入した20円のみとなります。
これは、実は、株式に比較すると、非常にハイリスク・ハイリターンの商品になります。
ここで、ワラントが通常の株式に比べてハイリスク・ハイリターンであることを確かめるため、実際に株式を購入した場合と価格の変動率を比べてみようと思います。株価が2,000円から2,500円に上昇した場合、
- 株式を購入した場合には株式の価値は2,000円→2,500円に値上がりするため25%の値上がり
- ワラントを購入した場合の価値は20円→500円となるため、2500%の値上がり
とワラントを購入した場合のほうが、値上がり率が大きくなります。
一方で、株価が2,000円から1,500円に上昇した場合、
- 株式を購入した場合には株式の価値は2,000円→1,500円に値下がりするため25%の値下がり
- ワラントを購入した場合の価値は20円→0円となるため、100%の値下がり
とワラントを購入した場合のほうが値下がり率も大きくなります。
このように、ワラントはハイリスク・ハイリターン取引ではありますが、一方で投資額以上に損をすることはありません。そう言う意味では、外貨FXや一般的なオプション取引よりはリスクは低いと言えます。
項目 | レーティング | 説明 |
---|---|---|
安定性 | ★★ | 非常にリスクの高い取引ですが、投資額以上の損をすることはありません。 |
収益性 | ★★★★ | 株価が値上がりすれば大きな利益を得ることも可能です。。 |
流動性 | ★★★★ | ほぼ、好きな時に換金できます。 |