商品先物取引とは、金・銀・プラチナ等といった貴金属や大豆、トウモロコシ等の商品の売買を行う取引のことをいいます。
貴金属や商品の売買を行うといっても、現実に貴金属や商品の受け渡しをするわけではありません。
あくまで、貴金属や商品を受け取る権利(先物)を売買することで、利益を出す取引が、商品先物取引です。
取引の仕組みは、信用取引や為替証拠金取引等と同様に、まず、取引証拠金と呼ばれる一定のお金を入金しておきます。
そして、その取引証拠金を担保として、取引証拠金の数倍から数十倍の商品売買取引を行うのです。
商品先物は、商品先物市場で売買されています。一般の投資家は、商品先物会社を通して売買注文を行うことで利益を得ることができます。
商品先物取引の特徴としては、まず「レバレッジ効果」があげられます。これは、あらかじめ取引証拠金を入金しておくことで、その何倍もの取引を行うことができる効果をいいます。
そのため、商品先物取引においては、投資額(取引証拠金の入金額)に比べて取引額を大きくすることができるため、利益が出る場合にも損失がでる場合にも、その金額は非常に大きなものとなります。
特に、損失については、当初の投資額を上回る損失が出る可能性もあるため注意が必要です。
また、商品先物取引においては、実質的に価格がドル建てで決まっている商品もあるため、為替変動の影響を受けることがあります。
そのため、為替がどう動くかについても注意が必要です。
さらに、商品先物取引からは利息収入が得られません。そのため、収益源はもっぱら商品の値上がり益から得ることになります。
一方で、商品先物の値動きは株式の値動きと比較した場合に相関関係が薄いと言われています。要するに株価が上がったからといって商品価格は上がりませんし、株価が下がったからといって商品価格が下がることもありません。
そのため、リスク分散の観点からは、株式と商品先物を合わせて購入する、ということも投資戦略としては有効です。
項目 | レーティング | 説明 |
---|---|---|
安定性 | ★ | 非常にリスクの高い取引で、商品価格の変動によっては、投資額以上の損をすることがあります。 |
収益性 | ★★★★★ | 商品価格が上がれば、莫大な利益を得られる可能性があります。 |
流動性 | ★★★★ | ある程度、自由に換金できます。 |