流動性リスクとは、換金したいときに、換金するまでに時間がかかるというリスク、あるいは換金するまでの時間が不明確であるリスクのことをいいます。
例えば、株式でも非上場株式の場合には、株式を売りたいと思っても、すぐに株式を売却することはできません。そのため、非上場株式の流動性リスクは高いといえます。
また、上場株式であっても、東証マザーズやヘラクレス等の新興市場に上場している株式の場合には、なにか突発的なことがあると、すぐに、取引が成立しない状態になります(少し前の、ライブドア事件のときに、売りたくても売れない株主がたくさんいました)。
また、流動性リスクとは厳密には言えないかもしれませんが、定期預金や国債等を購入した場合には、通常は満期まで保有することが予定されているため、一定期間は現金化することができず、流動性リスクは高いといえます。
もっとも、国債の場合には、取引市場があるため、即時に売却することは可能ですが、その価格は(一般投資家にとっては)必ずしも有利とはいえないため、なかなか中途で売却しにくい環境下にあるものと思われます。
例えば、近い将来に住宅を購入する予定がある等、一定のまとまった資金が必要になる見込みの場合には、この流動性リスクを低く抑えておく必要があります。